あっさり却下された、最初の一言
まだ、自分の中でも気持ちははっきりしていなかった。
それでも、ある日ふと——
奥さんに「ロードバイクが欲しい」と話してみた。
すると、返事はあっさりしていた。
「今1台あるし、2台いらないよね?」
——却下だった。
今思えば、当然だったと思う。
自分でも、なぜ欲しいのか説明できなかった。
目的も、はっきりしていなかった。
だから、その場で簡単に引き下がった。

とりあえず、始めたこと
それでも、どこか引っかかっていた。
そこでまずは、できることから始めることにした。
情報を調べること。
そして、毎月のお小遣いを少しずつ節約して、
自転車の購入資金を貯めること。
このときはまだ、
「いつか買えたらいいな」くらいの気持ちだった。
調べるほど、迷いは増えていく
調べていくうちに、迷いはどんどん増えていった。
ロードバイクか、クロスバイクか。
「そこまで本格的じゃなくてもいいんじゃないか」
そう思って、少しスポーティーなクロスバイクにしようかと考えたこともあった。
ネットには、いろんな体験談があった。
ロードバイクを買ったけれど、乗らなくなってしまった人。
クロスバイクから始めて、結局ロードバイクにハマった人。
読めば読むほど、正解がわからなくなっていく。
※ロードバイク選びで悩んだポイントは、コラム記事にまとめています。
台湾と「環島」という目標
そんな中で、ひとつの転機があった。
大好きな台湾が、実は「自転車王国」だと知った。
そこで初めて、GIANTやMERIDAという名前を知る。
さらに、こんな本にも出会った。
・一青妙『環島 ぐるっと台湾一周の旅』
・神谷昌秀『美麗島・台湾 自転車紀行』
その中で知った言葉——
「環島」(ホアンダオ)
台湾を自転車で一周するという旅。
その瞬間、ぼんやりしていたものが、少しだけ形になった。
「これをやってみたい」
自転車を買う理由が、初めてできた。
それでも、決められない
目標ができても、すぐに決断できるわけではなかった。
どこで買うのか。
何を買うのか。
特に、専門店は敷居が高く感じた。
※このときの不安や迷いはコラム記事で詳しく書いています。
なんとなく入りづらい。
自分のような初心者が行っていいのか、不安になる。
調べて、悩んで、また調べて。
その繰り返しだった。
気づけば、1年が過ぎていた
気づけば——
1年が経っていた。
出た結論は、やはりロードバイクを買うこと。
そして、将来「環島」をすること。
そのために、技術と経験を積んでいくこと。
そう考えたとき、
初心者なりに、
「どんなロードバイクが欲しいのか」
その方向性が、ようやく見えてきた。
□たいチャリ連載
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