第6話 ゆるポタ先輩と、初めて江の島まで一緒に走った日

江の島サイクリング たいチャリ第6話

ゆるポタ先輩という人

職場に、
「ゆるポタ先輩」と呼んでいる人がいます。

趣味はサーフィン。
自転車はガチ勢ではありません。

子どもの自転車を買いに行ったときに、
オレンジ色のクロスバイクに一目惚れ。

「これ、かっこいいな」

その勢いで買ってしまったそうです。

走り方も、考え方も、
とにかく“ゆるい”。

でも、だからこそ、
一緒に走る相手としては、ちょうどいい存在でした。


初めての江の島ライド

その日の様子を漫画にしてみました!

クロスバイクで江の島ライドをする会社員とゆるポタ先輩の漫画

ある日、会社で何気なく声をかけられました。

「今度、江の島まで一緒に行かない?」

江の島。

まだ通勤でしか自転車を使っていなかった自分には、
正直ちょっと自信がありませんでした。

距離を聞くと、

往復でだいたい56キロ。

当時の自分には、ちょっとした冒険です。

少し迷いましたが、楽しそうだし、

「まあ、なんとかなるだろう」

そんな軽い気持ちで、行くことにしました。


境川サイクリングロードという世界

当日、初めて
境川サイクリングロード
という存在を教えてもらいました。

車を気にせず走れる道。
のどかな田園風景。

「ここ、走りやすいですよ」
「この先に、ちょうどいい休憩ポイントがあります」

ただ後ろを走っているだけなのに、
知らない道がどんどんつながっていきます。

通勤だけでは、
絶対に知ることのなかった世界でした。


サイクリングロードそばの牧場ソフト

途中、小さな牧場に立ち寄りました。

サイクリングロード沿いにあった、
素朴な直売所。

境川サイクリングロード沿いで食べたソフトクリーム

(境川サイクリングロード沿いにあった飯田牧場のソフトクリーム(現在は閉店)

そこで食べたソフトクリームが、
驚くほど美味しかったのを覚えています。

汗をかいたあとの冷たい甘さ。
青空の下で、ベンチに座って食べる時間。

それだけなのに、
なぜかすごく贅沢に感じました。

(あのお店は、コロナ禍で閉店してしまったと聞きました。
今はもうありません。)

あの味は、
あの日の景色ごと、記憶に残っています。

自転車で江の島へ

江の島に着いたときは、
正直、少し感動しました。

目の前に、江の島へ渡る橋が見えます。

「本当に自転車で来たんだな」

そんな実感が、じわっと湧いてきました。

お昼は、2人で海鮮丼。

江の島で食べた海鮮丼

運動したあとのそれは、
驚くほど美味しかったです。

特別なことはしていません。

ただ走って、
食べて、
笑っただけ。

それでも、

しっかり“遠くまで来た”という実感がありました。


お尻が痛くても、また走りたくなる

帰り道は、正直きつかったです。

脚もそうですが、
何よりお尻が痛い。

「こんなに痛くなるのか…」

と、内心かなり参っていました。

翌日は、しっかり筋肉痛。

それなのに、
不思議なことに、

「また行ってもいいかも」

と思っている自分がいました。


通勤からライドへ

後日、会社で
“ガチ先輩”にこの話をすると、
こう言われました。

「そのクロスバイクで、江の島まで?
よく行けたね」

感心されたような、
呆れられたような反応でした。

でも、その言葉を聞いたとき、
少しだけ誇らしい気持ちになりました。

通勤だけだった自転車が、
初めて「移動」以上のものになった日。

ゆるポタ先輩とのこの一日が、
次の一歩――
ロードバイクへとつながっていきます。

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今回は本編を少し休憩して、コラム回です。

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